小さいお子さんのために

父親が自死

20歳の女性Aさんからのご相談です。彼女の両親は離婚。お父さんと2人で暮らしていたのですが、父親が再婚。それをきっかけに女性は高校生くらいのときに祖母の家に預けられました。

父親はその再婚相手とも離婚し、理由はわかりませんが自死の道を選びました。

遺産を譲渡

遺産は約1,000万円相当の不動産。

Aさんにもその内3〜400万円くらいの権利があるのですが、Aさんはそれを父親の再婚相手に渡すことにしたのです。なぜでしょうか?

自死した父親と再婚相手との間に2人の小さいお子さんがいたからです。

シングルマザーとなる女性のことを慮ってのAさんの決断でした。

大人の都合で振り回されたAさん。

けれど大人になった今、自分で決断できるようになりました。しかもそれは自分より相手のことを考えての決断。優しく成長した彼女の幸せを願わずにはいられません。

ブログ筆者:
岩渕誠

事務手続きに「愛」をもたらす司法書士。 どんな手続きにもストーリーがあります。それが人生最後のストーリーならなおさらです。この人に事務手続きしてもらって心からよかったと思っていただけるように、愛情込めて事務手続きをいたします。